■凍結抑制のしくみ
熱容量の増大
橋梁はその熱容量が小さいことから凍結するので、橋梁の凍結を抑制するには橋梁の熱容量を増大させてやればよいわけです。ここでは特に凍結の起きやすい鋼床版の凍結抑制技術についてご紹介します。
 
蓄熱材の封入
熱容量、特に凍結直前の熱容量を大きくするために鋼床版の舗装内に潜熱蓄熱材入りの角パイプを埋設します。蓄熱材にはパラフィンを用います。蓄熱材が満たすべき条件としては、第一に大きな熱容量が得られること、次に化学的に安定していること、そして、軽くてコンパクトなものという条件が挙げられますが、パラフィンはその全てを満たす蓄熱材です。
 
パラフィン
パラフィンは3.1℃〜4.6℃で凝固しますが、その際に1gあたり約30calの熱(潜熱)を発生します。一方水は0℃で凍結するので、橋梁の温度が徐々に下がって水分が凍結する直前でパラフィンからの熱を受けることになり、凍結が抑制されることになります。
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