災害から人命を守ってきた使命感は、東北大震災を経て、このタワーに結び付きました。
従来の津波避難タワーには、改善すべき大きなポイントがありました。
それは、想定される津波高以上の巨大津波が襲来した場合に、避難者はタワー上のデッキから流されてしまう可能性があったこと。
[浮体デッキ式]津波タワー・ウイタワーならば、デッキが塔から離脱・浮揚し、避難者が津波に飲み込まれる事態を防げます。
浮揚後は海面を漂流することになりますが、想定外の津波高が死に直結する状況を回避することは、計り知れない価値を持つと言えるでしょう。
私たち福井鐵工は、これまで、人命を災害から守る使命感のもと、水門や除塵機、建築物の耐震補強、防災無線鉄塔など、様々な構造物を手がけてきました。
東北大震災を経て、人命保護の使命を全うするために出した一つの答え。
それが、[浮体デッキ式]津波避難タワー・ウイタワーなのです。
地震が発生してから漂流・救助までのプロセスで活躍する《ウイタワー》の各機能。
追求された構造と仕組みが人命救助の確率を向上させます。
ウイタワーは下記の設計方針で仕様設定しています。建設予定地域に応じて最適な設計をご提案いたします。
準拠規定
構造の判定方法
仕様例
設計用浸水深 | GL+5.0m |
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避難床高さ | GL+10.0m |
避難床面積 | 107.5m2 |
収容人数 | 135人 |
階段 | 踏幅 400mm |
けあげ高 200mm | |
柱 | 規格(STK400)φ-812.8×22.0t |
本数 4本 | |
梁 | 規格(SS400)H-900×300×16×28 (サイドRカバー付) |
※設計用浸水深とは、敷地に想定される津波の浸水深で
建築物が接する地表面までの津波の高さ(m)